緩和ケア
緩和ケア病棟とは
緩和ケア病棟は、がん患者さまのがんに伴う痛みやつらい症状をできるだけ取り除き、その人らしく過ごせるよう支援する病棟です。患者さまの意思を尊重し、入院中の生活および退院後の外来通院や在宅療養なども、お手伝いさせていただきます。
緩和ケア病棟の理念
私たちは患者さま一人ひとりの気持ちを尊重し、がんによるつらい症状の緩和のために多職種と連携しながら、穏やかにその人らしく過ごせるように支援いたします。
入院の対象となる方
- がんの積極的治療の継続が困難な状況で、身体的苦痛、精神的苦痛などの症状緩和が必要と医師が判断した方。
- がんによるつらい症状があり、その改善のために入院での対処が必要と考えられる方。
- 在宅医療や福祉サービスを利用しながら在宅で過ごされている方で、家庭の事情により短期間の入院を希望されている方(レスパイト入院)
入院費用について
各種健康保険が適用されます。緩和ケア病棟の入院料は一日ごとの定額診療ですが、高額医療助成制度や食事負担金の減額制度も同様に適用されます。
差額ベッド代はいただいておりません。
診療体制
- 医師
- 看護師
- 医療ソーシャルワーカー
- 栄養士
- 臨床心理士
- 心理療法士
- 薬剤師
- 理学療法士
など
施設のご案内
病棟入り口には自動ドアを設け、一般病棟と区別することによってできる限り穏やかな環境で過ごせる病棟を作りました。(写真)
病室は個室と2人部屋、3人部屋があり、病棟内には畳の部屋を含む家族室があります。病室にはテレビ、洗面所、机やいすを用意しています。個室でない場合でも、他の一般病棟よりも広いスペースを取り、ご家族も一緒の時間を過ごせるスペースを考慮しました。リネン(ベッドシーツなど)も温かみのある色や柔らかな手触りのものを採用しています。談話や、ボランティアによる催しにも使われるデイルームは、リラックスできる音楽を流し、熱帯魚や花も展示して、和めるスペースを演出しています。患者様とご家族が調理できるようなミニキッチンを併設し、家族的な雰囲気を取り入れられるように工夫しています。
ベッド | 15床(個室:4部屋、2人部屋:4部屋、3人部屋:1部屋) |
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デイルーム | テレビ、図書、熱帯魚、ミニキッチン、電子レンジ、IH調理器、製氷機、自動販売機など完備 |
家族室 | 患者さまのご家族の休憩や団らんの場としてご利用いただけます |
レストルーム | 畳敷きの部屋で個々のニーズに合わせてご利用いただけます |
病棟での催し物
新型コロナウイルスの感染予防のため、患者様やご家族の皆様には面会制限等で大変ご不便をおかけいたしました。2023年度は多くの皆様にご協力いただき、制限付きではありますが対面での面会も再開することができました。
コロナ禍での生活は日常になりつつありますが、患者様に少しでも癒しの時間を提供できればと考え、感染対策をしっかりと行いつつ、季節の行事を開催いたしました。
今回、節分の行事の様子をアップいたしましたので、ぜひお楽しみください!
2024年3月1日 北3階病棟
※この模様は、YouTubeでもご覧いただけます。
医療生協わたり病院 - YouTube
第三者機関からの評価を受けました
日本ホスピス緩和ケア協会より、当院の緩和ケア病棟が認証基準を満たしており、真摯にケアの質向上に取り組んでいることを評価いただきました。
当院は公益財団法人日本医療機能評価機構の認定基準を達成しています。
緩和ケア外来を開設しております
完全予約制となっております。下記窓口までご相談ください。
在宅医療との連携
緩和ケアの治療を受けながら、ご自宅で過ごしたい、あるいはご自宅で生活することが可能な患者様に対しては、院内の在宅医療室のほか、当院の関連施設である在宅診療施設、訪問看護ステーションと連携し、入院→退院→通院・在宅治療・在宅生活がスムーズにいくよう取り組んでいます。
例えば、患者様の状態により、疼痛緩和などの治療を通院して受けながら、自宅で過ごすという方もおられます。その際には、在宅治療への移行支援、訪問看護、往診などの医療サービスを使いながら、自宅での生活の援助をしてまいります。
緩和ケアについてのお問合せ
医療生協わたり病院 地域連携室 緩和ケア相談窓口
直通電話番号 |
024-521-2927
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業務時間 | 024-521-2928 |
業務時間 |
平日 8:30 ~ 17:00 土曜 8:30 ~ 12:30 |
休診日 | 土曜午後、日曜祝日、年末年始12/30~1/3、8/15 |
ご家族の面会時間 | 面会証発行により、24時間面会対応可能です。 |